2020.12.04
SEO,マーケティング

新規開業する歯科医院がすべき5つのこと(Web編)

新規開業する歯科医院がすべき5つのこと(Web編)

毎年2千数百医院が廃院し、同じくらいの数の医院が開院されている歯科業界ですが、以前のように医院の電話番号を電話帳に掲載したり、近隣に看板を出すくらいでは集患が難しく、インターネットをフルに活用しないと医院経営も安定しない時代となりました。

新規で医院を立ち上げる際に、医院サイト制作やそれに関連した「すべきこと」をまとめてみましたのでご参考ください。

①医院サイト(ホームページ)を制作する

HTMLにstrongタグは実際にあります

業種を問わず、ここ10年くらいは開業される方の多くが自前(自社)のサイトを立ち上げられます。

インターネットで集客していない事業者の方に、なぜホームページを作るのか聞いてみると
「だいたいどこの会社も作ってるから」
「ないとカッコつかないから」
と答える方が多く、事業形態がBtoBであろうがBtoCであろうが「持ってて当然」という認識になってきたということですね。(ちなみに飲食店は、食べログ・ぐるなび・ホットペッパーグルメなどが強く、自前サイトを持つメリットが薄いので制作されないことも多いです)

サイトの制作を誰にお願いするか

制作会社に発注するのもアリですし、頑張って自分で立ち上げるのもいいでしょう。
サイト制作を長くやってきて立場として、メリット・デメリットなど感じた部分がありますので、この件に関しては今後別の記事でブログにしよう思います。

医院サイトを制作する期限の目安や段取り

居抜き物件ではない場合は、工事期間・機器搬入・諸官庁への届出などで6ヶ月間くらいは準備期間があるかと思います。
開院日2~3ヶ月前くらいからティザーサイトを用意しましょう。(1ページのペラサイトでも構いません)

院内の写真は工事中でまだ用意できないでしょうから

  • 医院名
  • 住所、電話番号、地図
  • 院長のプロフィール(経歴など)
  • 院長からの挨拶文

くらいの内容を目途にサイトを公開します。

これは、SEOにおいても重要な施策の一つです。

ティザーサイトを立ち上げたら本番用のサイト制作に取り掛かります。
こだわりすぎて開院日が過ぎてもリリースができないというのは機会損失につながるので、ご自身のこだわりほどほどにして、制作される方にお任せしましょう。(細部にこだわるのはいいことですが、ちょっとした違いで集患の結果が大きく変わることはほとんどありません)

時間はあるが予算も知識もないという方は

無料でサイトが作れるサービスもあるので、時間に余裕があって自分で作ってみたい、という方は下記サービスをご利用されてもいいかもです(各サービスによってプランの種類や制限等あります)

②Google Search Consoleに登録する

四の五の言わず登録

ドメインをとってティザーサイトを公開したら、とりあえずGoogle Search Console(サーチコンソール)に登録して設定を完了してください。

この時点ではGoogleサーチコンソールが何をすべきサービスがわかっていなくても大丈夫です。サイトが見れるようになったらまずGoogle Search Consoleです。

なぜGoogleサーチコンソールにサイトを登録するかというと、検索エンジンのデータベースにインデックス(記録)してもらうためです。インデックスされないと、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでいくら検索しても検索結果には表示されません。

インデックス方法

今回はGoogleサーチコンソールによる方法を選びましたが、検索エンジンにインデックスされるためには以下の方法があります。

  1. 既にインデックスされたWebページからリンク
  2. XMLサイトマップの設置
  3. Googleサーチコンソールでインデックス登録

少しでも早くインデックスしてもらいたい場合は、Google Search Console登録した後にサイトマップをSearch Consoleに送信しましょう。(XMLサイトマップが設置してあることが条件です)

検索エンジンの仕組みが気になる方は下記ページをチェックしてください。

参考:Google 検索の仕組み | クロールとインデックス登録
https://www.google.com/intl/ja/search/howsearchworks/crawling-indexing/

③Googleマイビジネスに登録する

こちらも四の五の言わず登録

開院日半月~1ヶ月前くらいを目安に、Googleマイビジネスに登録します。

ビジネス名には、正式な医院名を入力します。
稀に「●●インプラントセンター」とか「▲▲マウスピース矯正センター」等で登録したり、キャッチコピーや検索を意識したキーワードを入れて登録する医院さんを見かけますが、Googleマイビジネスではビジネス名に屋号や医院名に含まれないキーワードなどを詰め込む行為はガイドライン違反となりますので、医院サイトで表記する名称で統一しましょう。

参考:ビジネス情報を登録して確認する – Google マイビジネス ヘルプ
https://support.google.com/business/answer/6300717?hl=ja

④院内の写真を撮影する

新しめのスマホでもいい写真は撮れます

これは割と重要なことで、内装工事や機器の搬入が終わると診療で使用する器具や備品等を調達したりするかと思いますが、器具や備品が勢揃いする前の「あまりモノがない状態のとき」に一度院内の写真撮影することをおすすめします。

開院日が近づくにつれて物品(パソコン・文房具・物販品など)や掲示物(カレンダー・ポスター・お知らせなど)が日々増え、開院すると更に増える一方なので、内装工事が終わり、ある程度片づけた段階で撮影するのがベストです。

院内の写真はいつでも撮れると思いがちですが、私の経験上、内装工事後が一番シンプルで綺麗な写真を撮ることができます。

一眼レフを所有していなくても、身近にカメラマンの知り合いがいなくても大丈夫です。

新しめのスマートフォンがあればそれで撮影すれば十分です。(iPhone 11以降、カメラが広角/超広角になっているので画角の広い画像を撮影できます)

ただし、必ず院内は明るくし、できる限り引き気味で、シャッターを押す瞬間はブレないように気をつけて撮影しましょう。

※引き気味で撮るのは、後からいくらでもトリミング可能だからです
※ブレさせずに撮影する自信がない方はスマホ用の三脚を用意しましょう

ご自身のサイトや外部ポータルサイト等で多々使用するので、試行錯誤して撮影しまくってください。(サイトを作る立場から言わせていただくと、どんな素材でも枚数はあればあるだけうれしいです)

Googleストリートビューは自分で登録できます

Googleストリートビューに360度写真を公開したい場合も同様に、院内にあまり物がない状態のときに撮影するのが吉です。

スマホのGoogleストリートビューアプリ(無料)で360度写真を撮影することも可能ですので、外部の業者に依頼する前にご自身でトライしてみてもいいかもしれません。

Googleアカウントさえあれば、アプリで撮影した360度写真をそのままアップして公開できます。

Googleストリートビュー アプリ

⑤医療系ポータルサイトに登録する

ここではあえてピックアップしませんが、無料で登録できるポータルサイトはいくつもあるので、少し手間がかかりますができる限り医院情報を登録するようにしましょう。

医院サイトへのリンクをもらえたり、リンクがなくとも別のサイトで医院名を言及されることはSEOの意味で価値があります。

まとめ

開院時は何かと院内の準備に追われ集患以外にもやるべきことも多いですが、サイトなどちゃんと準備しておくことでいいスタートを切ることができるかと思います。

あと、ここまで来て気付く方もいらっしゃるでしょうが、昨今のWebマーケティングにおいて「Google」を無視して推進することは不可能です。
稀に「Googleなんかに企業の命運をかけたくない」とか「個人情報が~~~…」などと言って消極的な姿勢の方もいらっしゃいますが、個人的にはGoogleには全乗っかり(何から何でもお世話になる)くらいの気持ちでいいと思っています。

やるべきことをきちんとやって、売上・集患に関する不安を少しでも減らしていくことも「健全な経営」といえるかもしれません。

  1. 医院サイト(ホームページ)を制作する
  2. Google Search Consoleに登録する
  3. Googleマイビジネスに登録する
  4. 院内の写真を撮影する
  5. 医療系ポータルサイトに登録する

著者:嶋崎

音楽家のアシスタント、SEO会社勤務、Web制作やマーケティングの自営業を経て、精密審美歯科センターに参画。
2005年からSEO、2012年からWeb制作やってます。

趣味は、いろんな医療法人の事業報告書を見ること。

ハンバーガーとコーヒーを愛するアラフォー男

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